肝臓はどうなる?(銅のはなし)


”銅”と言えば、10円玉?!銅板で焼いたきれいなパンケーキ!どら焼きもいいなあ・・・

普段は地味な存在ですが、生きる上では不可欠なミネラルなので、体内に広く存在し、特に肝臓に蓄積しています。

犬の肝臓には、人の10倍もの銅が蓄積しています。

実はこれ、この50年で急激に増えた結果であって、種の違いによる差ではありません。

1929年のデータでは肝臓乾燥重量1gあたり10マイクログラム以下だったのに、最新のデータでは200マイクログラムを超えています。

その変化を折れ線グラフにすると、1950年代に入って、急角度で上昇していく様子が見てとれます。

1950年代に何があったのでしょうか?

もうひとつ、この折れ線グラフに比例した動きをするデータがあります。

それはペットフードに含まれる銅の含有量です。

例えば牛乳でも、冬と夏では乳脂肪分が変化するように、お肉や野菜も季節によって栄養素に変化が起こるのは自然な姿です。

しかしペットフードを大量生産するときは、常に均一な製品になるよう管理しなくてはなりませんので、ミネラル類やビタミン類を添加して成分を整える必要があります。

特に処方食(療法食)のように、獣医師が『病気の管理に必要』と判断した場合の食餌は、小さな”ブレ”が症状悪化につながることもあるので、厳密に管理する必要があります。

ただ一般食の場合、加工時や保存中の減損分を見越して、少し多めに設定します。

作る側も使う側も「不足するよりは、多い方が安心」というごく自然な心理もあります。

確かに銅が不足すると発育不全が起きたり、被毛色が薄くなる・貧血・軟骨の変形(X脚やO脚など)・骨がもろくなることもあります。

しかし過剰になると、鉄分の吸収を阻害してやはり貧血になり、肝機能障害や肝硬変につながることもあるのです。

健康な発育や妊娠・授乳期を負担なく過ごすには、不足しないように気を付けなければなりませんが、現状は過剰の方が起きやすい状況になっています。

これは銅に