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東洋医学から見る40~黄色い液を吐く


黄色い液体の正体は胃液?

春先、散歩の途中で草を食べたがることがあると思います。

そのような時期は、草を食べて吐き戻したり、朝黄色い液を吐くことも。


この黄色い液体は主に胆汁です。(胃液は基本的に無色)


「空腹で吐く」という説はよく聞きますが、絶食に強い犬が夕飯から朝食までの時間程度で、刺激の強い胆汁を吐くというのは少し違和感があります。



胆汁が必要以上に分泌され、胃腸を刺激している原因の方が気になります。



そもそも胆汁とは?

胆のうから十二指腸に注がれる消化液です。

元々は肝臓の肝細胞で作られ、胆のうに貯蔵されます。


そして胃から十二指腸に流れてきた消化物の、主に脂肪酸を分解するために分泌されます。


台所でも洗濯でも油汚れを分解するには強力な洗剤が必要なように、脂を分解する消化液は結構強く、pH8を超えるアルカリ液です。


空腹を感じるたび、このような消化液を吐いていたら、消化管を痛めますよね。



ただこのようなご相談は比較的多く、ある時

「頻繁に黄色い液体を吐くので、病院で検査してもらったが特に異常はなかった。病院で勧められた胃腸ケア用フードに変えたが改善しない」

という方がいらっしゃいました。



吐く原因は?

フードを変えても、食餌の回数を変えても良くならない。


そうなるとやはり市販フードの酸化した脂質が原因だと思い、簡単な手作り食を試してもらいました。

すると案の定、ピタッと嘔吐が止まったのです。




一年の中では、春から夏にかけて多いのは春が『肝・胆のう』の季節というのもあるでしょう。


肝と胆のうの活動が活発になり、解毒スイッチが入ることにより、なおさら起こりやすくなります。


先に挙げた方は、手作り食をメインにしたら、年に数えるほどしか吐き戻しをしなくなったと驚いていらっしゃいましたが、このようなケースは珍しくありません。


脂質40%のフード?!

一般に”総合栄養食”と表示されているフードはAAFCO(アーフコ:米国飼料検査官協会)というアメリカのペットフード業界が作った組織が出している数字を基準にしています。


ただこの基準は下限は示していますが、上限がありません。


そのため”プレミアムフード”は”高脂質”の代名詞だった時代もありました。

(今はさすがにないです)

中には脂質40%というものもあったくらいです。


脂質は生体維持にとても大切な成分を含む栄養素ですが、さすがに40%というのは多すぎるし、脂質の構成・・・例えばリノール酸(オメガ6)とα-リノレン酸(オメガ3)の比率などは重要で、ただ脂質なら何でも良いというわけではありません。




そしてさらに問題なのは、フードに加工する段階や長期保存で起こる”酸化”です。



酸化していようがいまいが、脂質が多いと食いつきは良くなるため、その過剰な脂質が消化管に負担をかけ、過剰な胆汁を分泌する原因だと思っています。


春の食餌

解毒の季節は嘔吐・下痢・目ヤニなど症状が出やすい季節。

またイライラや怒りっぽくなりやすくなるのも特徴。


そんな時は”酸味”のある食材を取り入れるのがお勧めです。

・・・と言っても柑橘系を嫌う犬猫は多いので、イチゴなど甘味もある果物でも大丈夫です。



そして立夏の前の春土用にお勧めしたいのがカリフラワー。

肝臓の働きを高めるだけでなく、土用の臓器・胃を整え、脾を補います。



季節の食材を取り入れ、心地よい気候の中、健やかな日常を送って欲しいと思っています。


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