お問い合わせから№20~PFASが心配だから、ミネラルウォーターを飲ませたい。結石にならない?
- 青い森工房
- 2 日前
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PFAS(ピーファス)有機フッ素化合物とは?
日本各地で水道水のPFAS(有機フッ素化合物)汚染が報告されています。
そんな時、汚染が見つかった地域の方から
「ミネラルウォーターを飲ませたいけど、結石になるという話も聞いたことがあって心配です。大丈夫なのでしょうか?」
というご相談を受けたことがあります。
PFASは分類の仕方によって少し変わりますが、1万種類以上あると言われています。
「ピーファス」と言われても、聞き馴染みのない物質なので、どこか別世界・・工場や基地などに由来するものと思いきや普段の生活の中に存在しています。

例えば焦げ付きにくい”フッ素加工”されたフライパン。
そして消火器の中身の他、加工する素材を選ばないので、金属だけでなく布や紙の加工にも使用されています。
そういったものは、”汚れがつきにくい加工”や”防水加工”といった表現がされていることがあります。
ハンバーガーなどが包まれている紙も、ケチャップや肉汁が染みないように商品が接する側が加工されていますが、あのような加工も”有機フッ素化合物”によって行われています。
そういった物を正しく使用している分には、非常に便利で問題ないのですが、ひとたび成分が自然界に流れると厄介な物質なのです。

永遠の物質と言われる所以
身近に存在しているのに、焼却や太陽光線、そして微生物による分解なども進まず半永久的に残ってしまうことが近年問題になってきました。
そのため川に流れ込んだものはどこまでも遠くまで運ばれるし、湖とか地下水に入る込むとどんどん蓄積していく一方です。
また焼却すると、ガスとなって大気中放出されます。もちろんゴミ焼却場でも対策を始めているので、99.999%以上出さないようにされていますが、100%ではありません。
例え0.001%の放出であっても分解されずに大気中に蓄積され、雨に含まれて地上に落ちてきたらそれも又蓄積されていくのです。

現在進行形で研究が進むPFAS対策
水道水の汚染地域の方の血液検査でも、血中からPFASが検出されましたが、体内でも分解できず水道水を飲み続けると血中濃度も上がっていくことが分かっています。
これについては、今全世界的に研究されていて
・どのくらいの濃度だと、どんな影響があるのか?
・代謝する方法はないのか?
など様々な分野が解決策を模索しているところです。
そんな最中なので、ワンちゃんネコちゃんの飲み水を心配され
「ミネラルウォーターにした方が良いのではないか」
とお考えになったのは当然でしょう。

ミネラルウォーターで結石になる?
そのような意見があるのは認識しています。
しかし日本国内で販売されているミネラルウォーターの多くは、日本人の嗜好に合わせて軟水です。
自宅や会社などに設置されることが増えたウォーターサーバーの飲料水も同様です。
結石を気にしている方は、マグネシウム量が気になるようですが、結石の原因はマグネシウム以外にも複数あります。
むしろ気にしすぎて、長期に渡って低マグネシウム状態になる方が、長い目でみたら心配なことが浮かびます。
そのため市販のミネラルウォーターを飲ませたことによって結石の原因を作るとは考えづらいと思っています。

結石が気になるならむしろ飲ませる工夫の方が大事
体内のミネラル代謝は個体差があるとはいえ、日常的に硬水を飲んでいるヨーロッパの犬猫は結石症を起こしやすい・・というデータもありません。
むしろ結石が気になる・・繰り返しやすい・・というワンちゃんネコちゃんなら、積極的に水を飲む環境や工夫を取り入れた方が良いでしょう。
寒い時期なら人肌程度に温めたお水を与えるだけでも、飲む量が増えます。
一度「温かいお水は美味しい」
と感じたワンちゃんネコちゃんなら、
「あのお水が欲しい」
と飼い主にせがむこともあります。
市販のミネラルウォーターで大丈夫ですので、新鮮で安心なお水を是非与えてあげてくださいね。




