犬猫の花粉症~どんな症状が出る?
- 3月2日
- 読了時間: 4分

今や国民病⁈の花粉症
まだ春とは思えないほど寒い日が続いていても、鼻がムズムズしたり目のかゆみで
「今年もこの季節が来たな。。。」
と実感する花粉症。
国民の約58%が罹患しているというデータもあり、10代に至っては70%が発症していると言われています。
春先のスギやヒノキの花粉だけでなく、夏場のカモガヤ、秋のブタクサ、ヨモギなどでも発症し、人によっては春から秋までずっと悩まされる方もいるほどです。
なぜこれほど花粉症に悩まされる方が増えているのでしょうか。
原因として
・食事の欧米化
・ストレス
・大気汚染
などいくつもあげられています。

なぜ犬猫にまで花粉症が増えた?
人間が発症する花粉症は、先にあげた原因がどれもきっかけになりうるとは思いますが、近年犬猫にも増えている理由としては少々疑問が残ります。
食事(食餌)の欧米化というのなら、欧米人や欧米に住む犬猫にも昔から多く発症しているはずです。
しかしそのようなデータもありません。
食事(食餌)にも原因はあると思っていますが、メニューの”欧米化”が原因というより食材の質や添加物に問題があるように思います。

また大気汚染も50年代半ば~70代の高度成長期の方がひどかった。
もちろん大気汚染物資も当時と変化しているので、それも一つの原因と考えられますが、東京医科歯科大学(現 東京科学大学)の名誉教授だった藤田絋一郎先生が提唱された
『回虫の保有率とアレルギーの発症は逆相関性がある』
という説があります。
60年前のヒト回虫保有率は、農村部では60%にも及んでいました。都市部でも30~40%もありましたが、近年では0.02%まで低下しています。
これは先進国の中でも非常に低い率です。
それだけ食品や水道水などの衛生管理が高い証拠ですが、お外にいた犬や猫を保護した時は、まず駆虫薬の投与が必要なほど寄生虫の保有率は未だに高いです。
しかしその後は人間と一緒に清潔な屋内で過ごし、再び寄生虫が寄生することはほぼないでしょう。
(万が一寄生しても、すぐに対処できる環境)
そのような環境を考えると、藤田先生の説は犬猫にも花粉症が増えている原因の一つとして、非常に信ぴょう性があります。

犬猫に起こる具体的な症状
犬猫でもくしゃみや鼻水といった人間と同じような症状も起こります。
しかしそれより多く見られるのは”皮膚炎”です。
・お腹やわきの下、足先が赤くなったり、発疹が出る
・目のふちが赤くなる、目ヤニが増える
足先舐めているので確認したら、指の間が赤くただれていた・・
頭を床やクッションにこすりつけているのでよく見たら、目のふちが赤くなっていた・・
というケースが見られます。
同時に軟便や下痢、嘔吐といった消化器症状も見られることがあります。
被毛で発疹に気付かず、消化器症状だけを見ると胃腸炎など別の疾患に見えてしまうことがありますが、この時期は”花粉症”の可能性も考えられます。

漢方から見る花粉症
原因は複合的で特定できないと根本治療は難しく、”鼻水を止める””かゆみを止める”といった対処療法が中心となっています。
しかし漢方で花粉症に伴う諸症状は”余分な水分が滞っている状態”と見ます。
”水滞”とか”水毒”と呼ばれる状態というわけです。
くしゃみも鼻水も(犬猫の場合は下痢・嘔吐も)、水分を排出していると考えます。
体の水分調整を担う中心的な存在である”腎”は、身体を寒さから守るために冬の間はフル回転します。
そこから春へと切り替わる時に、水滞の症状が出る方は多いです。

春先に水滞が起こりやす理由
いくつかの原因が重なることが考えられます。
・冬の疲れが出て水分を回す力が低下した”腎”
・寒暖差のある気候&環境の変化による自律神経の乱れから”肝”に負担がかかる
・上記二つの状況から水分調整のクッション役となる”脾”の活動が低下する
日本の場合、新年度が4月である上、”菜種梅雨”と呼ばれる春先にシトシト雨が続くことがあったり、”花冷え”と呼ばれるような一時的な寒さが起こることがあります。
気候も環境も不安定になるのは仕方がないとしても、こういった状況は放置すると”水滞”を招きやすいのです。

まとめ
天気や環境(進学・職場・人間関係等)をコントロールするのは難しいので、食事(食餌)や生活習慣で自分を整えていくしかありません。
しかし食事(食餌)や生活を整えていくのは一朝一夕にはいきません。
1年を通して、季節に対応する心身を気長に作るのが大切です。
早速、この春から始めてみませんか?




