東洋医学から見る⑲~歯からのメッセージ


現代のように、体調の異変があったら血液検査や尿検査。

場合によっては超音波やCT、MRIなどで、体内の様子が手とるように見えなかった時代、顔色や脈の様子、匂いなどは重要な診断手段でした。



全身から出る覇気というか生気のようなものはともかく、犬猫の場合毛で覆われた”顔の色”から判断するのは難しいのが実情です。



毛の下から皮膚の様子を見ることはできますが、人間ならパッと見て多くの情報が得られる”顔色”。

代わりに舌の様子や”歯”からの情報は、とても参考になりますが、舌に比べ歯による観察はあまりメジャーではないかもしれません。

傷寒論と温熱論

傷寒論(しょうかんろん)は、漢方を学ぶ上で欠かせない教科書みたいなものですが、それとセットのはずの温熱論(おんねつろん)。



どういう訳か日本では、温熱論が重視されていません。



確かにボリュームも傷寒論に比べると、すごく少ない。

まるで傷寒論の巻末付録みたいな量です。


しかし巻末付録が目的で雑誌を買うこともあるように、実はこっちが主役だったりします。




本文と付録で一冊の本が完結するように、温熱論を理解することで、傷寒論に出てくるいくつかの「これはちょっと科学的ではないんでないかい?」という話も、腑に落ちるようになりました。


この温熱論の中に、歯に関する細かい観察とそれに対する解説、対処が出てきます。


腎は骨をつかさどり、髄を生む。

骨代謝に腎機能が重要な役目を担っていることは、現代医学でも認識されていますが、温熱論の時代から言われていたことです。