一年中ストックしたい~地味だけど滋味な高野豆腐のパワー
- 5月29日
- 読了時間: 4分

高野豆腐はお好きですか?
JAS規格では”凍り豆腐”または”凍み豆腐”と表記される高野豆腐。
その名の通り、豆腐を凍らせて水分を抜いた豆腐です。
お煮しめ以外ではあまりお目にかかれないイメージですが、地味な見た目からは想像できないパワーがあり、常備しておくととても便利な食材です。

高野豆腐の優れた栄養的特徴
お豆腐が乾燥した状態のものなので、約半分がタンパク質で占められます。そして脂質は34%あります。
脂質の量は、数字だけ見るとポテトチップスの脂質と同じくらいです。
ただ違うのは”脂質の質”です。
ポテトチップスのそれはジャガイモを高温で揚げた時の油に由来するものです。
一方、高野豆腐の脂質はオレイン酸、リノール酸、αリノレン酸といった不飽和脂肪酸で構成されています。
脂質は何かと嫌われがちで、特に
・肥満気味
・脂肪肝や肝臓の数値が気になる
・膵炎や脂質代謝に関わる持病や既往症がある
ワンちゃんネコちゃんの飼い主にとっては避けたい栄養素でしょう。
しかし『脂質○○%』という数字だけで「良い」or「悪い」と判断するのは早計です。

不飽和脂肪酸はむしろ摂りたい脂質
不飽和脂肪酸は、中性脂肪やLDLコレステロールを減らし、血圧を調整する作用があります。
そしてインスリンの働きを助けるので、糖を効率よく利用してむしろ脂肪の蓄積を抑える効果があるのです。
その他、炎症を抑えたり、免疫力をサポート、神経機能の維持にも役立っています。
特にαリノレン酸は体内に入った後、DHAやEPAに変換されます。
だからお魚苦手な方には特にお勧めしたいし、先に挙げた
・肥満気味
・脂肪肝や肝臓の数値が気になる
・膵炎や脂質代謝に関わる持病や既往症がある
ワンちゃんネコちゃんには、むしろ積極的に摂って欲しい脂質なのです。

タンパク質も特徴的
約半分がタンパク質で構成されている高野豆腐ですが、そのタンパク質も乾燥する過程で”レジスタンスプロテイン”という質の高いタンパク質になっています。
この形のタンパク質は大腸まで届き、腸内環境を整える力があります。
その上、消化吸収もゆるやかなタンパク質なので、お腹が弱いワンちゃんネコちゃんにも安心です。
消化吸収がゆるやかということは、腹持ちが良いということでもあるので、ダイエットしたいワンちゃんネコちゃんには特にお勧めです。

高野豆腐の薬膳的特徴
薬膳的には”豆腐”と同じパワーがあるとされ、体の熱を冷ましてくれるので、特に暑くなる時期は食餌におやつにと活躍の場が増えます。
気と血を増やし乾燥した組織や臓腑に潤いを与えてくれ、喉の渇きを癒します。
そのため秋冬の乾燥した時期にも役立つ食材ですが、身体の熱を冷ます作用があるので、冷えが気になる時や冷えによる下痢が起こっている時は控えるか、温める食材と合わせると良いでしょう。
またこれからの梅雨など湿気の多い時は、水分の流れを良くする食材と組み合わせるのがお勧めです。

まとめ
高野豆腐はカルシウムと鉄分も豊富です。
カルシウムは骨の健康とかイライラを鎮めたりという他に、脂肪の蓄積を抑える作用もあります。
そして豊富な鉄分が酸素を全身に運んでくれるので、脂肪燃焼の効率も良くなります。
高野豆腐は良くも悪くも味があまりないので、アレンジがしやすい利点があります。
夏は人間だけでなく、ワンちゃんもお散歩の後などに水をがぶ飲みしてしまうことがあると思います。
しかし水だけをがぶ飲みすると吸収が悪く、下痢や軟便の原因になることがあります。
熱中症防止に水分をしっかり摂ることは大切ですが、食餌から体が吸収しやすい水分を補給することもできます。
そんな時に役立つ食材の一つとして、高野豆腐にお肉のスープやヤギミルクなどを吸わせて食べさせるのもお勧めです。
ワンちゃん、ネコちゃんの好みに合わせてお試しください。



