窒素は難しい


◎お陰様で、101回目の記事となりました。

 これからもお役に立てるような記事を心がけますので、どうかよろしくお願い申し上げます。

気体の窒素は、空気中の約80%を占めますが、これを固定する技術が開発されたことで、各分野が劇的に変わりました。

特に農業分野では、窒素肥料の開発によって、1940年代~60年代”緑の革命”と呼ばれるほど高収量に寄与しました。

世界中が戦後の食糧難だった時代、主食である穀物の収穫量増加は、栄養面で人々に活力を与え、経済成長の一端を担ったと言っても過言ではないでしょう。


ところが1950年代の日本では、窒素肥料を生産する工場廃液が原因の公害病が発生し、同じ頃のアメリカでは窒素肥料が取り込まれた野菜を離乳食に食べた赤ちゃんが、酸欠になる症状が続出したことがあります。

特に日本での公害は、”窒素”そのものではなく、それを肥料にするための過程で出たメチル水銀が原因の食物連鎖で起こったことです。

そしてなかなか原因物質が特定されなかったのは、机上想定では”起こりえない物質が合成”されていたことでした。

なぜこの合成が起こったのか?実はそのはっきりした過程は、50年以上経った今も確定していません。(いくつか可能性の高い仮定は出ていますが)

しかしこの大変な公害病が行政に報告される前、その地域では猫の奇病が連続していました。

まず植物や小動物、そして体の小さな赤ちゃんや子供がサインを出すケースは多いです。

私たちが生きる上でなくてはならない窒素ですが、ほんのわずかな差で猛毒になるものは他にもたくさんあります。

急激な症状がないと、つい見過ごしがちですが、私たち大人は、それらを注意深く見極める責任があると思います。

もちろん、神経質になりすぎるのは良くありませんが・・。

ペットフードだけでなく、食品パッケージにも記載されているタンパク質量は、対象物の窒素を測定し、それに換算係数6.25をかけて算出しています。

(一部、個別に設定されている食材もあります)



ただタンパク質ではない窒素化合物(カフェインやココア・チョコレートに含まれるテオブロミン、人工甘味料アセスルファムK・アスパルテーム等)も検知して、タンパク質量を過大に算出することも