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東洋医学から見る23~かゆかゆは辛い!薬だけでは解決しない皮膚トラブル


皮膚のお悩みは、年間を通してベスト3に入るほど多いです。



特に秋から冬に増えるのは、乾燥&かゆみ

漢方的にはこれらの症状を『風邪(ふうじゃ)』が起こすと考えられています。


風邪は、肝臓に蓄えられている”血”が不足したり、腎臓や肺がコントロールしている”体液”が不足気味の時に起こります。



そのため、かゆみ止めを塗ったり、炎症を抑える薬を飲んだだけでは根本的な解決にならないことが多いです。


解決法1:肺を使う

肺で体液を補充する・・・と言うとピンとこないかもしれません。

しかし肺は、酸素だけでなく吸い込んだ空気の水分も取り込みます。



そのため肺をしっかり使ってないと、体液がどんどん減ってきてしまうのです。


「その分、たくさん水分を飲ませれば良いのではないか」

という質問を受けたこともありますが、そう簡単にいかないのが生物の体。


胃腸が吸収できる水分には”適量”があるし、肺には肺の適切な活動量があります。


各器官が、それぞれの活動をしてこそ、全身のバランスが整うのです。




かゆみが続くと、人間でもイライラしたり、睡眠にも影響が出る場合があります。


このような精神状態は、肝臓に負担がかかり、”血”の貯えをさらに消費してしまい悪循環が始まります。

「薬でしばらく治まっても、またぶり返す」

という時は、この悪循環に陥っていると思われます。



かゆみを薬で一時的に止めるのは賛成ですが、それと同時に肺を使わせることを並行して取り入れるのをお勧めします。


やり方は簡単!運動です。


犬なら散歩+体が温まってきたら走らせる。

猫ならおもちゃなどを使って、ジャンプさせたりダッシュさせたりして遊ばせる。


途中、「ちょっと待って」という感じで、水を飲みに行くくらいだとベストです。


運動によって、腎臓が関わっている”気”の滞りが取れてくると、取り込んだ水分が全身に上手く廻るようになり一石二鳥です。

こういった生活を続けていると、かゆみのために体をなめたり、噛んだりするのが徐々に少なくなってきます。


解決法2:運動が難しい場合

運動と並行して取り入れて欲しいのが、マッサージです。

ペット達の年齢や持病の影響で、あまり激しい運動が難しい場合も、マッサージはお勧めです。

一日一回、全身を撫でてあげるだけでもOK。

”気”と”血”の滞りを流してあげましょう。



そして可能ならば頭をなでるついでに、風池(耳の後ろの後頭部と首の間のくぼみ)を軽く押してみましょう。

20秒程度で十分です。


そして足を触るのを嫌がらないのなら、三陰交(後ろ脚の内側。アキレス腱の起点)や列缺(前足首の内側)を小さな円を描くようにやさしくマッサージしてみましょう。


三陰交は体液をもたらし、列缺は肺の”湿”を調整します。



関連ブログ2⇒春から夏の温病


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