夏休み企画 ワンポイントイタリア語講座!
- 青い森工房
- 2017年8月11日
- 読了時間: 4分

今日は、ご旅行で役に立つかもしれない?!イタリア語をご紹介します。
まず万国共通で大切な感謝の言葉:ありがとう
グラーツィエ(grazie)
お腹がすいた時の言葉は重要です:ピザをお願いします
ボッレイ ウナ ピッツァ(Vorrei una pizza)
また旅の疲れで、風邪をひいたかも?・・という時、たいていのイタリア人はまず薬局に行きます。すると症状を聞いた薬剤師さんが、薬を選んでくれてこう言うでしょう。:風邪ですね
エ リンフルエンツァ(E 'l'influenza)
定冠詞が付くと分かりにくいですが、”インフルエンツァ”はインフルエンザの語源になったものです。
(イタリア語はZの発音を濁らせません)
一般に”風邪”は、辞書などでも”ラッフレドーレ”(raffreddore)と記載してありますが、日常会話では”インフルエンツァ”も良く使うと、北イタリア出身の友人が言っていました。
(※イタリアも南北に長い国なので、地域によって過去形の表現が違ったり、名詞が違うことも結構あるので、友人の出身地域のローカルルールかもしれません)
標準イタリア語は、首都ローマを基準にしていますが、地域差が大きく
「あそこの言葉はちっとも聞き取れないよ」
とうことが、イタリア人同士でもあるようです。
というか未だに
「彼はナポリ人だから」とか「トスカーナの人だから」という表現をしますので
”イタリア”という国の代表というより、”ヴェネツィア出身”とか”ロンバルディア出身”という地域の誇りが強いように思います。
その中でもやっぱりフィレンツェ(トスカーナ州)やミラノ(ロンバルディア州)などは別格のようで、横浜出身の方が『神奈川出身』と言わないようにトスカーナでもフィレンツェ出身の方は『フィレンツェ人です』と言う方がほとんどです。
「だってイタリアの正式名称はイタリア共和国だよ」
とのことですので、時折日本で『いよいよイタリアも破産するかも』という報道が出ても、さほど危機感もなく他人事なのは、まさに『他国の話』の感覚なのでしょう。
イタリア統一運動が起こったのは1861年のことですが、この時ミラノからヴェネツィアにかけて存在したロンバルト=ヴェネト王国や現在のバティカン市国は加わっていません。
それから色々あって、現在のような国家の形になったのは1946年6月のことです。
廃藩置県の頃と思いきや、かなり最近のことです。
そんな背景を知ると、いまだ一つの国という自覚があまりないのもうなづけます。
それで、”インフルエンツァ”のことですが、これは病名やウィルスの発見者名でもなく”影響”と言う意味です。
風邪の引きはじめに、ゾクッと悪寒がしたり、頭がガンガン痛くなる症状を
≪目に見えないものの仕業=悪魔の影響≫あるいは≪季節・気温の変化=天体の影響≫という意味で使っていたようですが、今は世界標準の言葉になりました。
ぎっくり腰を≪魔女の一撃≫と呼んだり、そのネーミングは言いえて妙だなと感じます。(ホント、飛び蹴りの一撃をくらったような感覚ですよね)
ちなみに現在、インフルエンザは144種類!
報道でも良く聞く「H5N1型は強毒性なので・・・」という時の
H(ヘマグルチニン)は16種類
N(ノイラミニダーゼ)は9種類なので
16×9で144種類。
あ、ちなみにこれはA型インフルエンザだけの話ですので、B型はまた別。
そこから毎年流行しそうな型を、数種類予想してワクチンを作ります。
「毎年注射してるのに、罹るのよ!」という知人がいますが、ワクチンで抗体ができない方が約1割いるという説もあります。
でもまあ、これだけ型が多い中から予想するのは、かなり困難な作業なのは間違いありません。
また流行りものには当たらないで、レアな型を拾ってきてしまう場合もあるでしょう。
どちらにしろ、インフルエンザの型を当てるのは、公営ギャンブルを当てるより難関です。
・・ああ、また結局小さな世界(今日は微生物ではなくウィルスでしたが)の話になっちゃった。
ではまた近いうちに!
ア プレスト!(A presto!)