新日本昔話 りんごろう4


「えっさ、ほっさ・・・・・ふう~・・おに~、おに~」

大男が手を休めて、汗をぬぐいました。

「りんごろうさん、聞きましたか?」

犬がりんごろうに尋ねました。

「うん。確かに”オニ”と言った」

「やいや~!間違いない。”オニ”と言ったぞ」

サルも同意しました。

「よし!いよいよ鬼退治じゃ!」

ウミネコは真っ先に飛び立つと、にんにくを大男にめがけて投下しました。

「わい!」

にんにくは、見事に大男の頭に命中しました。

「これはこれは、立派なにんにくだこと。空から降ってくるなんて、まさに”青天の霹靂”だな」

大男はそう言うと、早速にんにくを食べ始めました。

「うん。これはいい!力が湧いてきたぞ」

大男は、さらに力強くクワをふるい始めました。

今度は、サルがホタテ手裏剣を投げました。

「やや!これはうまい。ホタテを食べると疲れが飛ぶようだ。貝殻は畑の肥料にしよう」

そう言うと、田んぼに向かって”まっしぐら”に掘りつづけました。

「わいは!オニは弱るどころか、ますます元気になってしまったぞ」

犬がそうつぶやくと、りんごろうは

「よし全員で一気に攻め込もう」

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