新日本昔話 りんごろう2


村に着くと白い犬は

「暫しお待ちを」と言い残し、小走りにどこかへ行ってしまいました。

しばらくすると、前足を泥だらけにして、何かを咥えて戻ってきました。

「いくらなんでも丸腰で鬼に立ち向かうのは無鉄砲というものです」

そう言うとりんごろうに、みずみずしい大根の剣を差し出しました。

「どうぞこれをお腰に」

続けてサルにはごぼうの剣を、ウミネコには根曲り竹の剣を渡しました。

最後に自ら長芋の剣を背負うと、りんごろうを仰ぎました。

「では参ろう!」

りんごろうの一声で、一同勇ましく歩み始めました。

「さて鬼はどこにいるのか?」

サルはキョロキョロしながら歩いていました。

するとウミネコが

「あそこにいるニワトリに聞いてきましょう」

と飛んで行きました。

「ニワトリさん、この辺に鬼はいませんか?」

「見たことないな」

「りんごろうさん残念です。南の村にいるシャモロックなら知っていたかもしれません」