パンダの秘密(遺伝子vol.4)


むしゃむしゃと竹を食べる姿が愛らしいジャイアントパンダ。

しかし分類は”ネコ目(食肉目)クマ科”

クマ科・・というのはその容姿から納得できますが、ネコ目つまり食肉目の仲間にいるのはちょっと意外ですね。

ネコ目ということは、犬・猫とも親戚だし、オオカミやライオンまでお仲間です。

これらのグループに属しながらも、ご存じのようにパンダは肉食をしません。

しかしパンダの持つ遺伝情報は、完全に食肉目のものです。

つまり肉のタンパク質を分解する酵素を作ることができる遺伝子をいっぱい持っているのです。

一方で、竹のような植物性の多糖類を分解する酵素を作る遺伝子は一つも持っていません。

かと言って、草食動物が備えている複数の胃や長い腸・巨大な盲腸などを持っているわけでもありません。

実はこのへんが、”珍獣”に数えられる理由の一つです。

遺伝子もない、食生活に見合った消化器官もない・・・なのにあの巨体を維持できる不思議。

近年、パンダの腸内微生物の遺伝子解析が進んだ結果、植物性の繊維を分解する遺伝子が見つかりました。

その遺伝子は、草食動物の腸内に棲み着いている微生物によく見られるものでした。

その昔、理科の