夏になるとドライフードを残す理由~それ体からのSOSかも
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更新日:7 時間前

犬だってさっぱりしたものを食べたい
「皆さんが夏場によく食べる物、あるいは食べたくなるものはなんですか?」
この夏のセミナーやカウンセリングではそんな質問をします。
すると
・冷たいそうめんやお蕎麦
・枝豆とビール
・スイカやメロン、桃、梨などのフルーツ
・冷奴
・タコときゅうりの酢の物
・・・・などなど、季節ならではのメニューが出てきます。
ところがワンちゃんネコちゃんの食餌を伺うと、ほとんどの方が
「いつものドライフード」
と答えます。

犬猫の食餌が1年中同じなのは不自然
人間は季節によって、食べたいものが変わるし食事を変えていきますが、なぜ犬猫は1年中同じで良いと思うのでしょう?
犬猫が季節によって食べたいものが変わるのは”わがまま”なことですか?
むしろ自然と密接に暮らしてきた犬猫にとって、季節に合わせた食材(食餌)を取らないことの方が不自然な生活だと思っています。
だから『夏場にドライフードを残す』というのは極めて自然な反応だと考えます。

ドライフードを食べさせる様々な理由
ドライフードを食べさせる理由を伺うと
「食べるから」
「総合栄養食じゃないと栄養バランスが崩れるから」
「ウェットフードは添加物が多いから」
「獣医さんに怒られるから」
など様々な理由があがります。
持病があって、獣医師から食餌の指示がある場合は別として、
・食べるから
という漫然とした理由や
・夏場は食いつき悪くなるけど、総合栄養食じゃないと病気になると聞くから
・手作り食は栄養バランスが悪いから
というような理由の場合、
『夏こそドライフードをお休みしてみましょう』
とお話します。

夏にドライフードがお勧めできない理由
ドライフードは水分量が概ね10%以下になっています。
これはカビを防止し、商品の安全を保つにはとても重要な条件です。
しかし食餌としては極めて不自然なのです。
そしてそれを夏場に食べ続けた体の状態を漢方的な観点から見ると、体内の水分を奪ってしまい体の熱を上げると考えられています。
ただでさえ夏場は体の熱をどう冷ますか、どうやって効率的に水分を全身に回すか・・ということを中心に食事や養生を考えます。
それなのにどんなに良質なフードであっても、水分が低い”ドライフード”では意味がないのです。

人間の食べ物を欲しがる理由
食餌に水分量が増えていくとワンちゃんもネコちゃんも食いつきが良くなるのは経験している方がいらっしゃると思います。
ドライフードより『半生』『ふっくらタイプ』というような表現がされていることが多いモイストフードやウェットフードの方がよく食べる・・というワンちゃんネコちゃんは少なくありません。
これは犬猫本来の食餌を考えたら当然のことで、10%以下の水分量しかない”不自然な食べ物”を舌に乗せた瞬間、体が拒否していると考えてます。
犬猫も、私たち(人間)が普段口にしている食事と同じくらいの水分量を含む食餌が体にとって最も自然で消化吸収しやすい形なのです。

だからドライフードを食べないワンちゃんほど、『人間の食べ物を欲しがる』ということが起きます。
これはよく『わがまま』とか『人間の食べ物の味を覚えさせてしまったからいけない』
と批判されることも多いですが、生物として極めてまともな反応だと思っています。
(もちろん人間用に味付けされた食べ物はNGです。調味料にネギ類を使用している場合もあります)
だから本当は犬猫にとっても手作り食は理想ですが、ある程度の知識を備えて正しく続けるのはハードルが高いと考えている方もいらっしゃるでしょう。
また分かっているけど、様々な事情でなかなか挑戦できない方もいらっしゃると思います。
そういう時は、ドライフードを食べさせる前に水分を吸わせて、本来の食餌の水分量に近づけてから与えるだけでも違います。
これだけで夏場に起こりやすい体調不良が、ぐっと減ります。

ドライフードを食べないワンちゃんの飼い主さんからの質問
ドライフードを食べない・・というお悩みをお持ちの方からよく聞かれる質問をいくつかご紹介します。
「人間が食べてる物を欲しがるので、たまに白いご飯を一口あげちゃっているけどマズイですか?」
⇒(物にもよりますが)市販の犬用クラッカーやクッキーのおやつをあげるなら、白いご飯の方が安心です
「私が朝ご飯を食べてると欲しがるので、この前ゆで卵あげちゃったんですが大丈夫ですかね」
⇒大丈夫ですよ。卵アレルギーがなければ、犬にとってもとても質の良いタンパク質です。
白いご飯もゆで卵も、与えすぎはもちろん良くありません。
しかしこの方たちは、毎日お料理をされる方でしたので1日1食だけでも手作り食にすることをお勧めしました。
実際今も実践されていらっしゃいますが、
「手作り食ってこんなに簡単だったの?」
「そういえば気が付いたらここ2年、ワクチン接種以外で病院行かなかった」
とおっしゃっており、体調も良いようです

犬だってさっぱりしたものを食べたい
そしてもう一つ大切なことは、『季節に合った食餌なのか?』ということ。
冒頭にあげたように、人間が夏に食べたいものはのど越しが良く、さっぱりした口当たりの物が多いです。
野生下の狼も、夏場はブルーベリーなど植物性のものを大量に食べていることが分かっていて、研究者も最初は熊の糞かと思ったほどだそうです。
そう、犬だってたまには夏の果物を食べたいのです。
脂っこいドライフードを減らして、おやつに夏の果物を与えても良いのです。
ドライフードを食べないなら、白いご飯と冷奴を1:1で合え、ごま油をちょっと回した緊急手作り食でもいいのです。
茹でた鶏むね肉と白いご飯に刻んだキュウリ、擦った白ごまをちょっと乗せたバンバンジー風緊急手作り食でも良いでしょう。
(人間用棒棒鶏を作ったついでで良いのです)
ドライフードは食べないけど、緊急手作り食なら食べるなら病気ではなく、暑さによる食欲不振だと分かるでしょう。
”食べない”理由が単純に暑さに起因するものなのか、その裏に重大な病気が隠れていないかを確認するのも大切です。



