今の体調に合うお肉は?~牛肉・豚肉・鶏肉で違う薬膳効果
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更新日:1 日前

肉の種類や部位によって変わる薬膳効果
タンパク質は犬猫にとって重要な栄養素の一つです。
特に『食餌から肉を外すことができない』完全肉食動物※である猫にとって、
「どんな肉を食べるか?」
というのは重要です。
※完全肉食動物とは「肉しか食べない動物」という意味ではありません
犬は植物性の栄養もある程度取り込める体を持っていますが、肉類はやはり重要なタンパク源です。
一言で”肉”と言っても牛肉、豚肉、鶏肉の他、馬肉、羊肉、猪肉、鹿肉、鴨肉など様々あり、薬膳効果が違います。
また牛でも肉と牛タンやレバーなど部位によっても食材の持つ性質は変わります。
季節や体調に合わせて
・どんなお肉を?
・どんな部位を?
食餌に取り入れていくと良いかご紹介します。

牛肉の薬膳効果
牛肉は胃腸を補い、消化吸収を促進してくれます。
そして気力をつけて血も補ってくれるので、
「夏の疲れでちょっと免疫力が落ちてるな」
と感じる時にお勧めしたい食材です。
そして筋力をつけて足腰を丈夫にしてくれるので、疲れている時はもちろんシニアは定期的に取り入れると良いでしょう。

また牛でも”牛タン”は夏の臓器・心臓と春の臓器・肝臓に作用し、余分な水分をおしっことして流したり、身体の余分な熱を冷ましてくれる効果があります。また目の疲労にも良いのです。
つまり強い日差しと急激な気温上昇に伴う春~夏の不調を整えてくれる食材です。
熱を冷ます効果が高いので、大量に摂る必要はありません。
近年は暑い時期に水の飲みすぎやエアコン・保冷剤などによる”冷え”があるワンちゃんに出会うことが少なくありません。
それによって下痢や嘔吐といった症状がある時や元々冷えやすい体質の場合は、刻んだパセリなどと一緒に食べさせると牛タンが持つ『冷ます』力が和らぎます。
よく焼肉店などで牛タンの上に刻んだネギが添えられていますが、美味しく頂くためはもちろん、ネギは体を温めますので薬膳的にも理に適っているのです。
しかしネギ類は犬猫に使えないので、パセリは食材のバランスを和らげる薬味としてとても役立ちます。

豚肉の薬膳効果
豚肉は体を潤して、疲労回復に良いお肉です。
栄養的にもビタミンB群が豊富なので、食餌から摂った栄養素をエネルギーに変えることを助けます。それによって疲労回復が早まり、皮膚や粘膜の健康を保つ働きもしてくれます。
薬膳的に重要なのは腎を補ってくれること。
その作用で全身に水分を回す体制を整えてくれます。
そのため便秘気味の時、喉の渇き、そしてエアコンの乾燥で喉がイガイガする時にもおススメです。
一方で保湿効果があるので、痰が絡んでいる時(=水分が滞っている時)や熱がある時は控えましょう。
真夏より乾燥が気になる秋~冬は活躍する場面が増えると思います。

安くて美味しい豚タン
牛タンに比べると知名度は低いですが、最近はスーパーなどで豚タンも見かけます。
豚タンはクセが少なく、牛タンに比べると脂質が少ないのであっさりしています。
牛タンのようなジューシーさはありませんが、コリコリした食感で好むワンちゃんは多いです。
また牛タンのように体を冷ます作用はありませんが、ヘルシーに良質なタンパク質が摂れる優れモノです。
豚肉同様、気を補う(生命エネルギーを高め、元気を高める働き)効果があるので、疲労時やシニアはもちろん、ダイエット中にもおススメしたい食材の一つです。

手軽で美味しい鶏肉の薬膳効果
最後に鶏肉は気力体力が落ちて疲れやすい、食欲がないような時に胃腸を補い気力をつけてくれるお肉です。こういった効果を”補中益気”と言います。
牛肉も胃腸を補ってくれるし、豚肉も疲労回復に良いですが、鶏肉はそういった効果と共に胃腸を温めてくれるところが違います。
使い分けの例を挙げると
≪暑くて食欲がない、胃腸が疲れ気味で消化が悪い感じ≫
⇒牛肉or鶏肉
・その中でも牛肉が適しているケース
⇒体に熱がこもっている場合(体が熱い、膀胱炎を起こしている等)
・鶏肉が適しているケース
⇒冷えがある(冷えによる下痢・嘔吐・ゲップ・しゃっくりがある、慢性腎炎等)
実際は個体の体質や生活環境、年齢、持病の有無によっても適した食餌は変わります。
そのため必ずしも上記通りに「牛肉の方が良い」「鶏肉の方が良い」とはならない場合もあります。
あくまでも目安なので、迷った時は専門家に相談すると良いでしょう。

まとめ
このようにお肉の種類だけでなく、部位によって薬膳効果は様々です。
季節や体調に合わせて取り入れることで、1年がより健やかに過ごせると思います。
ただ近年は遺伝子組み換え作物をエサに与えている食肉やゲノム編集して可食部を最大限にした家畜、家畜由来の多剤耐性菌など、肉の質そのものに多くの課題があります。
食材選び一つとっても、選択が難しい世の中になりましたが、食べたものが体と心を作っていくのは間違いありません。
是非質の良い(高級品という意味ではありません)食材で、健康な毎日を送って頂けたらと願っています。



