
猫のため息を見たことがありません。
犬はしばしば見ます。
ゴロンと横になった時とか眠たげな時に「ふ~ん」と。
猫を飼っている方に聞いても、「そういえば見たことないかも」という声が多かったのですが、「うちのは(ため息)つくよ」という方もいたので、全くつかないというわけでもなさそうです。
海外では『猫は絶望しないからため息をつかない』
というような哲学的解釈もあるようです。
犬は一喜一憂が分かりやすいですね。
トイレに行って帰ってきただけで
『お帰り~!!』
と大はしゃぎで迎えてくれます。
愛犬家は、犬のそんな所を”かわいい!”と思うのですが、その分悪天候でお散歩に行けない時、お留守番の気配がする時などに”ガックリ”している姿を見ると後ろ髪を引かれる思いがしたり・・・。
まるで小さな子供のようです。
それに対して、猫は出かける準備をしていても
『あ、お出かけね。じゃあ、カリカリ補充しておいてくれる?』
とか
『寒いのにご苦労ね。ふあ~。。。(⇒あくび)』
という感じ。
こちらはまるで同居人といった風情です。
そして、しばしば「うちの子しゃべるんです」というお話を聞くのも猫。
犬の飼い主さんにしてみれば信じられない話のようですが
・・・・しゃべるんですよ・・・ホントに。
「ごはん」
「ねむいの~」
といった要求はもちろん、顔を合わせるたびに猫の名前を呼んでいたら、あちらも挨拶がわりに
「ママ」
「ちゃちゃ」→犬の名前
・・飼い主の思い込みで、そう聞こえるだけじゃないかって?
しかし犬も自分が呼ばれていると認識しているようで、ちゃんと猫の方を振り向くんですよ。
ちなみに質問に対しては、イエスの時は短く「ニャ」
ノーの時は無言。
そこそこ会話が成立するのです。
そしてこの二匹に留守番させるとどうなるかというと
まさに『張り切る兄貴とマイペースな妹』
後で褒められたいお兄ちゃんは、頼まれてもいないことをやりたがる。
例えば・・・
昼寝したい妹の所に、お兄ちゃん好みのおもちゃを持って行って
「遊んであげようか?」
「アタシ眠たいのに、そのピコピコ鳴るおもちゃうるさい!」
と怒られる(^_^;)
そんなことじゃめげないお兄ちゃん。
「ご飯食べきれないなら、お兄ちゃんが食べてあげようか?」
「勝手に食べなさいよ!」
「僕、おやつしまってある所知ってるよ」
「私も知ってるけど、いらない」
そんな妹でも、お兄ちゃんの存在が絶対なのは、仔猫の頃のある経験から。
手提げタイプの紙袋に出入りして遊んでいた仔猫ソフィは、何かの拍子に後ろ足の爪が、手提げ紐部分に引っかかってしまいました。
歩いても、走っても紙袋が追っかけてくるので、パニックになったソフィはついに
「ぎゃ~!」と声を上げ、脱糞しながら走り回りました。
そこへお兄ちゃん登場!
お兄ちゃんが動く紙袋を前足で踏んだら、あっけなく紙袋は爪から外れました。
(ウンチは運良く紙袋の中)
助けたつもりはなかった(?!)お兄ちゃんですが、この一件以来、お兄ちゃんは絶対的な信頼を得たのです。
早寝のお兄ちゃんは、夜寝る頃になって妹が
「お兄ちゃん、プロレスごっこする?追いかけっこでもいいよ」
と誘いにくると
「ふ~ん。。。」と毎回ため息をつきます。
(結局起こされて付き合うハメになりますが・・)
最近はこういう時、まさおが
「ワシが遊んであげようか?」
と起きてくるのですが、ソフィは
「マサオゥ、キライッ!」⇒発音を忠実に再現
残念ながら、まだ信頼は得ていないようですが
・・・ソフィちゃん、そろそろそんなこと言わないであげてね。
お兄ちゃんとまさおくんは、仲良しになったから大丈夫よ。