top of page

食物以外のアレルギーの原因


有名週刊誌が食品添加物について、特集することが増えましたが、ついにペットフードについても取り上げられました。

『添加物は良くない』と思っていても

「有名メーカーならあまり変なものは使ってないんじゃないか」

「CMでやっている商品だから心配ない」

「みんな食べさせているし、すごく喜ぶから」

とおっしゃる方は意外と多いです。

今回の記事は、タール色素の一部と亜硝酸塩(ナトリウム)・ソルビン酸についてでしたが、市場で良く見る商品が、実名でリストアップされていると実感が伴います。

これをきっかけに、もう一度食べるものを見直す方が増えるかもしれません。

ただ「体に良くない」と言われても、

”何が”

”どう悪いのか?”ということが分からないと、なかなか納得できないと思います。

だって

「みんな食べさせてるし」

「CMでやってるやつだし」

(^_^;)

食物アレルギーについては、可能性の”高い or 低い”を測る検査がありますが、食品添加物によるアレルギーの有無についての検査は今のところありません。

週刊誌でも取り上げていましたが、個々の添加物の危険性については調べ切れていないのが実情です。例えば

1.添加物そのものが原因なのか

2.そこに含まれる不純物が原因なのか

3.他の物質と合わさった時の複合毒が原因なのか

毒性を発揮する原因は、この中の一つかもしれないし、三つ全てかもしれません。

そして毒性・・と言っても

1.腸内細菌叢を乱すのか

2.消化器系、神経系、あるいは免疫系などに影響を与えるのか

3.遺伝子レベルで影響を与えるのか

など体への影響は様々です。

その中の一つ『アレルギーを起こす』ものとして、すでに判明している添加物があります。

犬猫がよく食べるものに使われているものをあげると

〇黄色4号

〇亜硫酸塩(亜硫酸ナトリウム・ピロ硫酸カリウムなど)

です。

黄色4号はタール色素の一種で単体ではもちろん、緑色を出したい時などは青色1号と混ぜてよく使われています。

そして亜硫酸塩(ありゅうさんえん)の方は、主に酸化防止剤として柔らかいタイプのフードやジャーキー類に使用されています。

週刊誌に取り上げられていた”亜硝酸塩(あしょうさんえん)”と一緒に使われていることもありますね。

字が似てるので、原材料欄の小さい文字だと間違えそうですが、どちらにしろダメです(^_^;)

一度、何らかのアレルギーが出ると、次々と反応する物質が増えることがあります。

食物アレルギーがあると、その食品は気を付けると思いますが、酸化防止剤や着色料にも注意が必要です。

また”無着色”と表記してあっても、発色剤=亜硝酸塩は使っているケースはよくあるのでアレルギー持ちの飼い主としては気が抜けません。

ちなみに発行部数が多い雑誌・書籍等で、このような記事が出るとたちまちそれ否定するような論調も出てきます。

その反論で多いのは、タール色素に関しては

『医薬品での使用も許可されている色素。ペットの安全を十分に考慮している』

亜硝酸塩に関しては

『硝酸塩はほとんどの野菜に含まれている。毎日摂取して問題が出るはずがない』

確かに野菜に含まれる硝酸塩は体内で亜硝酸塩になります。

そのためEUでは、野菜に含まれる硝酸及び亜硝酸の上限を設定していますが、日本ではそもそも安全基準の設定がありません。

EUでの基準は、1960年代に欧米各国で野菜ペーストなどの離乳食を食べた赤ちゃんにメトヘモグロビン血症(酸欠によって肌が真っ青になる)が問題化したことで設定されました。

(実際はその10年以上前から発生していたようです)

これは近年の農業で、化学肥料の使用が一般的になったことと関係しています。

野菜そのものの良し悪しの話とはちょっと違うのです。

関連記事⇒大豆の不思議

もちろん化学肥料を使っていなければ、硝酸塩がゼロ・・というわけでもありません。

あくまでも、不自然な形のもの必要以上に存在することが問題なのです。

同時に問題のすり替えや、物事の一面だけを切り取った情報にも気を付けなければなりません。

bottom of page