戌年に寄せて②(自由な国のリスク)


食の安全について

『消費者の自己責任』

と堂々と明言している国があります。

それはアメリカです。

また鳥インフルエンザに関するスピーチで

当時のアメリカ合衆国保健福祉長官は

「最後には、連邦政府や州政府が助けに来てくれるだろうと期待して、備えを怠ったコミュニティは、悲劇的な結末を迎えるだろう」

とも発言しています。

訴訟が盛んな国で、ちょっと意外な気もしますが、資本主義社会の”自由な国”というのは、

「消費者がより安い商品を求めているなら、その要望に応えた商品を企業が作るのは自由な経済活動。消費者にも商品を選ぶ自由が与えられている」

ということ。

例えば何年か前に、アメリカ国内だけで数千頭の犬猫が犠牲になったメラミン入りフード問題。

これは日本でも大きく報道されたので、記憶にある方も多いでしょうが、あの時も

「安いものには、それなりの理由がある。それを承知で選んだ消費者にも責任がある」

というような意見が見られました。

法的にも”飼料へのメラミン添加は禁止されていない”とのことで、責任追及が難しかったようです。

メラミンは合成樹脂です。

本来は割れにくい食器や家具の化粧板などの原料になるものです。

普通なら食べ物に添加するなんて発想は、出てこないでしょう。

例えば「フードの粒を形成するのに、家具用接着剤を混ぜた」っていうくらい異常な話です。