株式会社青い森工房 ペット事業部

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米が穀物の中でもすごい訳②~グレインフリーフードの是非


ペットフードは欧米諸国(主にアメリカ・ドイツなど)で作られ始め、世界中に広まりました。


そのためベースとなる穀物は、米ではなく小麦や大麦、トウモロコシなどが中心です。

関連ブログ⇒藩士のコーヒー②海軍とドッグフード




しかし近年、小麦やトウモロコシによるアレルギーが増え、グレインフリー(穀物不使用)フードというものが出てきました。



作る側の立場から見ると、アレルギーの増加と同時に供給と価格を安定させるための決断でもあったように感じます。



グレインフリーフードで心臓病リスクが上がる?

昨年アメリカで、フードの実名も含めて発表された時、国内でも少し話題になりました。



私もすぐに読んでみましたが、心臓病と穀物不使用の関連性を証明するには、栄養学的にも生物学的にも、現時点のデータだけでは弱いと感じました。

(つまりこの結果を持って、グレインフリーの良し悪しを判断するのは早計)




実名を出されたフードは、どれもプレミアムフードと呼ばれるグレードものばかりで、日本でも人気があるものも含まれていました。



正直なところ栄養的な是非の前に、

『街の動物病院ではなく、心臓の専門医に診断を仰ごう・・という方ならばこのグレードのフードを食べさせていて当然だろう』

というのが第一印象です。



これはあくまでもカウンセラーとしての個人的な経験則ですが、専門性の高い医療機関で治療を続けようという方が、2㎏1000円前後で買えるフードを食べさせているケースは聞いたことがありません。



つまり実名を挙げられたフードが、とりわけリスクの高いフードで、その他のフードなら安心・・という判断は現時点ではするべきではないと。



高価なフードなら安心・・・と言うつもりもありません。


特に輸入フードは、関税や輸送費、そして輸入元の直輸入なのか代理店なのか・・などによってかかる経費が違い、価格だけで質の優劣を判断するのは非常に難しいと思います。




そもそもアレルギーがある場合はともかく、穀物を使用しないことが犬猫の健康に、どれほど寄与しているか・・という点も明らかではありません。



穀物はダメで、豆類やイモ類なら安心?!

穀物は不使用でも、炭水化物源は必要なので、豆類やジャガイモは使用しています。



確かに今の所、イモ類のアレルギーリスクは低いです。

しかし遺伝子組み換えやゲノム編集ジャガイモが増えてきている今、ジャガイモのタンパク質変異が、どんな形で出現するかヒヤヒヤしています。




遺伝子組み換え大豆のように、必要な加熱温度が異常なほど高かったり(220℃25分)、ノミ・ダニ・甲殻類アレルギーの発症リスクを高める遺伝子配列を持っていては、安全な食材とは言えません。

関連ブログ⇒パスツールVSコッホ⑥現代の課題




小麦やトウモロコシがアレルギーの原因として問題になるのは、それらの穀物に含まれるグルテンです。



米にはグルテンが含まれません。

(注:米にもタンパク質は含まれます。ただグルテンという形では存在しないということです)

もち米のモチモチ感も、グルテンではなく高分子の糖であるアミロペクチンです。



米を他の穀物と一括りにして排除するのは、健全な議論ではありません。


栄養学的理由ではないもう一つの重要な理由

小麦やトウモロコシアレルギーの増加と同じくらい、グレインフリーが広まった理由に、世界的な穀物価格の上昇が無関係とは思えません。

その原因は人口増加バイオエタノール推進です。



人口増加によって、単純に小麦製品の消費が増えているだけでなく、食肉の消費量も増え、飼料となる穀物を大量に必要としていることにあります。



一方トウモロコシは、石油・石炭に代わるバイオエタノールの原料として、世界中から引き合いがあります。




これらの理由に追い打ちをかけたのが、異常気象による不作や自然災害の影響。

それらがさらに穀物相場を押し上げ、ペットフード原料として価格的に合わなくなってきたのです。




米はなぜこの流れの影響を受けなかったのか

世界的には小麦やトウモロコシを主食にする人口より、米を主食とする人口の方が多いです。



それなのに、なぜ米はその影響を受けなかったのでしょうか。



その理由はいくつかありますが、麦類と同じイネ科なのに米だけが持つ特徴が関係しています。



それは収穫量の多さ



小麦にしろ大麦にしろ麦類は、一粒の種から20粒程度収穫できます

ところが米は、一粒の種が110粒~140粒にもなります。



つまり小麦を主食にするには、大きな面積がないと必要量が収穫できないことを意味します。



日本のように国土の8割が山地で平野が少ない土地は、そもそも作付には向いていません。

気候や土壌の質による向き不向き以前の問題です。

(続き⇒③医食同源



関連ブログ⇒グルテンフリーです


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