災害に備える~犬猫と暮らす私たちが用意しておくと良いもの



3.11から10年

あの時、皆さんはどうしていましたか?

まだ今の家族と出会っていなかった方もいらっしゃるかもしれないし、あの頃は若かった子がシニア期に入っているかもしれません。

(・・・とここまで書いたら福島沖で大きな地震が!!( ゚Д゚))



平日の昼間の発生とあって、ペット達と一緒にいなかった方も多かったかもしれません。



私事で恐縮ですが、発生当時は愛犬と同じ建物内で仕事していたため、吠える声が聞こえました。

円を描くようにグラインドする中、犬がいる部屋までたどり着きましたが、興奮してこちらが分からないようでした。

あちこちから「ガシャーン」「ドン!」という音が聞こえ、窓の外を見ると電柱が大きくこちらに傾きかけているのが見えました。


「あ~、この窓に当たる」と犬を抱えて、窓から離れた壁際に座り込み、揺れがおさまるのを待った長い時間が昨日のことのように思い出されます。

室内で行方不明が続出

家に一緒にいた方でも、猫が3匹とも家の中で行方不明になった方がいます。

怯えてどこかに隠れてしまったのです。

2匹は翌日、翌々日に餌につられて出てきましたが、最後の1匹が姿を現したのは3日目だったというのです。



また猫のトイレをベランダに置いて、自由に行き来できる猫専用口を設けている友人は、帰宅困難になり翌朝帰宅できました。


すると猫がベランダの室外機の下にはまって動けなくなっていました。

揺れで本やキッチン用具などが散乱する中、びっくりしてベランダに飛び出したのでしょう。

幸いケガもなく、大事にはなりませんでしたが、これが夏場だったら熱中症は避けられなかったでしょう。


長周期振動による予想外の事態

犬と共に暮らす友人も、帰宅したら犬が玄関の隅に丸まって待っていたそうです。

ケージは家具が倒れてひしゃげてしまい、その隙間から逃げ出たと思われました。


その家はマンションの高層階だったため、長周期振動が起こり、かなり長時間、大きな揺れが続いたと思われました。


安全にリラックスして留守番するためのケージの中にいることで、危険にさらされたことがショックだったと言います。


なぜならケージを襲った家具は、ケージの反対側の壁際にあったので、「万が一倒れてもケージは大丈夫」だと考えていたそうです。

しかし長く続いた長周期振動によって、家具が歩くように移動し、ケージの近くかケージに接触したことで倒れたのかもしれません。



ストックしておくと便利なもの

揺れがおさまり、安全を確認してから、場合によっては避難所に避難する必要があるかもしれません。



政府の指針で同行避難が呼びかけられていますが、自治体によってはペットの避難所受け入れ準備やマニュアルが十分でない所もあるでしょう。

(是非お住いの自治体に受け入れ基準やルールなどを一度ご確認ください)



そのため自宅で避難生活をすることもあるかもしれません。

基本的に水、食べ慣れたフードやおやつ、常備薬などはご準備されていると思いますが、その他にも”あると便利なもの”があります。



1.シリアル類と豆乳

玄米フレークやブランフレークなどがお勧めですが、シュガーコーティングしていないコーンフレークでも大丈夫です。

チョコ味やレーズン入りはもちろんNG。



砂糖や食塩は含んでいますが、緊急時の食餌の選択肢として覚えておくと役に立つかもしれません。

(食塩についてはむしろ入ってないとミネラルバランスが悪いです。玄米もコーンもカリウムが高いので)


なぜなら3.11の時も、米やパンは長く欠品が続きましたが、フレーク類はどのスーパーでもありました。


また停電などで冷蔵庫が機能しなくても保存でき、火を使わずペットも食べられるものとして、乾パンよりこちらをお勧めします。

これに常温で長期保存できる牛乳や豆乳をかければ、万が一フードがきれた場合でもつなげます。


2.サバやイワシの水煮

シリアル類は犬はたいてい気に入りますが、好みの激しい猫には微妙です。

そのため猫のためには水煮の缶詰がお勧めです。

もちろん犬にもタンパク質を補給するために、是非備蓄して欲しいです。



これにも少し塩が入っていますが、炭水化物と一緒に与える時には、カリウムとのバランスを取るためには必要です。

(そもそも水煮は食べてしょっぱい・・と感じるほど塩が入っていません)



3.ポピドンヨード入りうがい薬

うがい薬としてメジャーな茶色いやつです。

少ない水しか使えない状況でもこれを入れてうがいをすれば、感染症対策にとても有効です。

喉のうがいだけでなく、クチュクチュと口腔内もよくうがいしてください。

ポピドンヨードはウィルスだけでなく、細菌や真菌にも有効です。



究極的な使い方ですが、これでクチュクチュした後、歯ブラシで磨けばデンタルケアにもなります。犬猫の場合は、歯ブラシやデンタルティッシュなどに薄めた液体を含ませて磨いて下さい。

(あくまでも断水で水がほとんど使えない、持ち出せる荷物も最小限だった究極のケースです。洗口液や歯磨き粉も持ち出せる余裕があるなら、うがいだけに使用してください。またヨードにアレルギーがある場合は、もちろんNGです)




4.甘茶

甘茶の場合、1gで1リットルのお茶が作れます。

どんな季節に被災しても、水分摂取はとても大切です。

しかしなかなかお水だけを飲むのは難しく、特に寒い時期は飲み方によっては冷えを増長させてしまいます。



もちろんお湯が沸かせない状況では、難しい場合もありますが、お茶の葉は軽くてかさばらないので、可能ならストックするといいと思います。

お茶でも緑茶や紅茶も抗菌作用があり、とても良いのですがカフェインが脱水を招く可能性がある上、ペットにお勧めできません。


しかし甘茶はノンカフェインの上、歯磨きにも使え、急性ストレスを和らげる効果も期待できます。


関連ブログ⇒古くて新しい甘茶


まとめ

どれもローリングストックすることで、非常時でも食べ慣れた味や好みの味を口にできるのは、精神的な安心感が違います。



甘茶に関しては、好みが分かれると思いますが、九戸産のようにクセや雑味がなく従来のイメージを崩す商品を作っている産地もありますので、機会があれば一度試飲してみるのもお勧めです。



ペットと共に避難するには、意外と持ち出せる荷物が限られます。


小型犬や猫は、キャリーバッグに入れて避難できますが、大型犬はガラスや落下物がある中を歩いて移動することになると思います。

そのために必要なブーツの用意も必要になるでしょう。




また猫用キャリーはプラスティック製のものが多いですが、猫ちゃんの体重は何キロですか?


基本的に都市部では車での避難ができないので、手で持って移動することになりますが、例えば4キロの猫ちゃんだった場合、牛乳4本分が目安の重さです。


最近はカートのあるスーパーがほとんどなので、カゴに牛乳4本入れたものを持ち歩く経験はほとんどないと思いますが、結構ヘビーですよ!

カゴの取っ手が、手に食い込みます。(;^ω^)



どんなに想定していても、想定外のことは起こりますが、平常時に少しでも試しておくと、万が一の時にも落ち着いて対処できると思います。



平常時にできないことは、非常時に絶対できませんので、無理のない範囲で各々の生活スタイルやご家庭の状況にあった準備をなさって下さいね。