
生活パターンが変わり、体調の変化を感じる声をお聞きするようになりました。
毎年この時期は、気温上昇やワクチン接種による影響、アレルギーなどのご相談が増える時期ですが、今年は飼い主さんの不調をお聞きする機会が多くなっています。
『不調』までいかなくても、
・なんとなくスッキリしない。
・なんとなく落ち着かない。
・今一つ元気が出ない。
・イライラする。
・眠りが浅い。
・食欲が湧かない。
というのはありませんか。
このご時世、不安感を持たない方はいないでしょうし、”やる気”を出したくても出せません。
これらの症状は、東洋医学的には『気が不足している』または『気が滞っている』と見ます。

憂いが続くと肺を弱める
小さくても継続的に不安やイライラを抱えていると、胸やのどがつかえたような違和感を感じることがあります。
これは「気の上衝」と呼ばれ、下がるべき”気”が上がってしまっている状態です。
これが続くと、気はさらに上がってしまい、動悸やのぼせといった症状になることもあります。
よくショックを受けたり、思い憂うような状況を
「胸を痛める」
というような言い方をすることがあると思います。
まさに『胸』=『肺』を痛めるんですね。
このような感染症の流行時には、一番ガードを高めておかなくてはならない『肺』を直撃するのです。
しかし「悩むな」「落ち込むな」と言われても無理な話。
2週間以上落ち込みや食欲不振が続くときは、迷わず専門家の診察を受けることをお勧めしますが、そうなる前に毎日の食事でできることもあります。

気の滞りをよくする季節の食材
とにかく『気を下げる』ことと『気を補給する』ことが必要です。
まず気を巡らせて、上の方で滞った気を動かしてあげるには、かんきつ類の果物がお勧めです。
これからの季節なら、グレープフルーツやネーブル、夏みかんなど。
これらは、気の滞りからくる食欲不振にも良いので、間食はもちろん食前にいただくのもいいと思います。
またしそは、胸のつかえや喉が詰まった感じがする時に最適です。
また犬猫には使えませんが、らっきょうは気を下げ、気の補給もしてくれるので、鬱々とした気分の時に数粒、箸休めに食べるのも良いでしょう。

気を補い、前向きな気分を促してくれる食材
犬も大好きなサツマイモをまずお勧めしたいです。
最近は一年を通して焼き芋を扱っているスーパーもあるので、是非おやつに取り入れることをお勧めします。
お時間があるときは、サツマイモをオレンジジュースで煮込んだ、デザート感覚の煮物も美味しいですよ。
サツマイモ×かんきつ類でWパワーです。
また気を補って、免疫力も上げてくれるかぼちゃ。
気力を与え、動悸を抑え、胃腸を整えてくれるじゃがいも。
そしてしいたけやまいたけなどのきのこ類は気だけでなく、内臓機能全体を上げてくれます。
刻んで炒めたきのこを、ゆでたかぼちゃやじゃがいもと混ぜて、きのこボールにしておやつにしてはいかがでしょう。
人間用はマヨネーズとあえてきのこポテトサラダにしたり、コロッケにしても美味しいです。
毎日食事のメニューを考えるのも疲れてしまいますが、食材のパワーに目線を変えてみると、新しいメニューのアイディアも浮かびやすくなるかもしれませんね。
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